神戸市は大阪湾の北岸西部にあり、東方は芦屋市、西宮市、北方を三田市、吉川町、西方を
三木市、明石市、稲美町と接し、明石海峡をへだてて、淡路島の津名郡と向かい合っている。

神戸市には二つの山地があり、そのひとつは海岸に沿って西のから鉢伏山(246m)高取山
(328m)、菊水山(459m)、再度山(468m)、摩耶山(699m)、六甲山(932m)と北東に続き、
西宮市をへて宝塚市に達する六甲山系である。 他はその北方を東から金剛童子山(566m)、
稚子ケ墓山(596m)、帝釈山(582m)、丹生山(515m)と西へ走る丹生山系である
また、垂水区から北区にかけては海抜200mの丘陵地帯である。   六甲山系の地図

六甲山系は数十万年前に隆起し、西から東に向かって徐々に高くなっている。それを境に北側は
粗粒花崗岩である六甲花崗岩、南側は領家帯の布引花崗閃緑岩である

地質は六甲山一帯に分布する花崗岩、有馬から帝釈丹生山系に分布する有馬層群、垂水の布施畑、
白川、北区一帯に分布する神戸層群、垂水の福田川から木津にいたる線より西方明石川までの地域
に分布する大阪層群、垂水の岩岡および福田川、伊川、明石川の両岸に分布する段丘層が主なもの
である。

神戸市は六甲山系および北区の一部を除いて年間1200〜1400mmで、我が国の全国平均面積
降水量1600mmより少なく、特に冬期の乾燥(冬期の降水量150mm以下)が著しく、いわゆる
瀬戸内気候に属する

年平均気温は六甲山を除いて14〜15℃前後。 以上の気候から市内の大部分は照葉樹林帯に
属することがわかるが、乾燥によって植生にかなりの影響を与えている。

北区で冬期の最低気温が低く、霜日数が多いという内陸性気候を示し、六甲山では平均気温10℃
前後の温帯性の気候を示す。  

六甲山系の地形と気候