カマツカ(鎌柄)
属名 バラ科カマツカ属 学名 Pourthiaea villosa
別名 ウシゴロシ、ケナシウシゴロシ
名の由来 材が硬くて丈夫なため鎌の柄に使われたのでこの名がある。
別名ウシゴロシは牛に鼻輪を付ける時に、この木で穴を開けたことに由来する。 
特性 落葉小高木。 樹高5〜7m。 樹皮は暗灰色で縦にしわが寄り、班紋がある。
葉は単葉で長枝に互生し、短枝に束生する。 葉身は広楕円形または長楕円形で
長さ4〜8cm、幅は2〜5cm。 葉の表面は淡緑色、裏面は灰白緑色。
葉縁は細かく鋭い鋸歯がある。 葉先は鋭尖頭。
短い枝先に複散房花序を出し、直径8〜9mmの小さな白い花が集まって咲く。
花弁は5個で円形。
果実はナシ状果。  長さ7〜9mmの楕円形で、秋に赤く熟す。
類似種のワタゲカマツカは葉の裏面などに毛が多く、葉葉も一回り大きい。
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分布 本州、四国、九州の丘陵帯に生える。
六甲山系では谷筋、コナラ林でよく見られる。
花期、果期  花期4〜5月 果期10月
カマツカの樹皮  2002/4/27
  神戸市北区 再度山北側(標高360m)
カマツカの葉  2002/4/27
  神戸市北区 再度山北側(標高360m)
カマツカの葉(表)  2004/5/15
  神戸市北区 再度山北側(標高400m)
カマツカの葉(裏)  2004/5/15
  神戸市北区 再度山北側(標高400m)
カマツカの花   2004/5/15
  神戸市北区 再度山北側(標高400m)
カマツカの花   2004/5/15
  カマツカの花   2004/5/15
カマツカの果実  2002/10/19
  神戸市北区 再度山北側(標高370m)
カマツカの葉のスキャン画像
カマツカの葉(全体)のスキャン画像
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